釧路湿原・標茶町「手作りクレヨン工房トナカイ」自然がつくる優しい色の世界

手作りクレヨン工房トナカイの外観 商業施設

アンティークや古いものが好きな方なら、きっとこの場所の虜になるはず。釧路湿原のほとりで見つけた、自然の色を閉じ込めたクレヨンを作っている可愛らしい工房をご紹介します。

手作り小クレヨン工房トナカイの屋内

静かな時間が流れる、湿原の隠れ家

JR塘路駅のすぐそば、釧路湿原に位置する塘路湖の近くに、そのお店はあります。 名前は「手作りクレヨン工房トナカイ Tuna-Kai」。

静かな森の中にひっそりと佇むそのお店は、一歩扉を開けると、そこだけ別の時間が流れているかのよう。外の世界とは少し違った、静かで穏やかな空気に包まれています。

自然の命を分けてもらった「優しい色」

手作りクレヨンが並んだ棚

センスの良い雑貨が並ぶ店内で、ひときわ目を引くのがお店の看板商品でもある絵の具やクレヨンです。これらはすべて、自然由来の素材をもとにお店の中にある工房で丁寧に作られています。

例えばエゾヨモギの葉や、オニグルミのような木の実などの植物のほか、あちこちの土の色もあります。工房の近くで取れる植物の他、色々な素材から作られた絵の具やクレヨンの名前を見ていると、私たちが気づかないだけで、自然の中にはこれほど豊かな色が溢れているのだと教えられます。

実はこのクレヨン、アレルギーを持つ少年のために草木染をしていたオーナーさんが、試行錯誤の末に生み出したものだそう。誰かのためを思う「優しさ」から生まれた色だからこそ、私たちの心にこれほどまで温かく響くのかもしれません。

どんぐりの帽子や、くるみの殻に入れられた絵の具に、お店のトナカイマークが入った紙で巻いてあるクレヨン。 一色ずつ大切に選ぶことができるその色は、どれも驚くほど優しく、淡い彩りを持っています。絵の具は専用のパレットに詰めることもできて、プレゼントにもぴったり。

見本の色を眺めていると、まるで「自然の命を分けてもらった」ような、言葉にできない温もりがあり、心が安らいでいくのを感じることができます。

小さなミュージアムショップのような癒やしの空間

お店の中には、子どもたちが遊べるスペースや、釧路湿原を走るディーゼル機関車「くしろ湿原ノロッコ号」の映像を楽しめるシアタールームもあります。タイミングが合わず乗ることができなかったノロッコ号ですが、店舗内とはいえ、なかなかしっかりした設備で大満喫。

他にもちょっとしたギャラリースペースがあったり、充実した空間づくりによって、さながら「小さなミュージアムショップ」のよう。 オーナーさんの飼い猫がのんびりと過ごす姿もあり、訪れるたびに時間を忘れて長居してしまいます。

私だけのパレットを作る幸せ

私はこのお店を訪れるたびに、数色の絵の具やクレヨンを買い足しています。

一度にすべてを揃えるのではなく、その時の気分や、その季節の空気感に合う色を、一色ずつ、ゆっくりと選ぶ時間。 「今日はこの色、次はあの色にしようかな」と、自分だけのパレットが少しずつ「自然の命」で埋まっていく過程は、私にとって何ものにも代えがたい贅沢な時間です。

どんぐりの帽子やくるみの殻に入った手作り絵の具とクレヨン

家に帰り、少しずつ増えていく「色」を並べて眺める。 絵を描かなくても、それだけで心が自然の中に還っていくのを感じられる時間が大好きです。

SHOP DATA 

手作りクレヨン工房トナカイ Tuna-Kai

  • 所在地: 北海道川上郡標茶町塘路(JR塘路駅すぐ)
  • 定休日:月曜日・火曜日(7月、8月は無休)
  • 時 間:10:00〜17:00
  • 公式サイト: https://tuna-kai.com/
  • SNS: Facebookはこちら
  • 特徴: 自然由来の原料を使用した手作り絵の具・クレヨン、雑貨の販売
  • 備考: 本記事の写真は、オーナー様の許可をいただいて撮影・掲載しています。

※営業日や時間は変更になる場合があるため、遠方から行かれる際は公式SNS等で事前に営業日を確認することをおすすめします。

アクセス情報

1. 列車で行く場合(JR釧網本線)

  • 最寄り駅: JR釧網線「塘路(とうろ)駅」より徒歩約2〜3分
  • ワンポイント: 塘路駅は、観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」(夏季)や「SL冬の湿原号」(冬季)の停車駅です。駅のすぐそばにありますが、停車時間はわずか数分のため、停車時間内に買い物を済ませて戻ることはできません。ゆっくり時間を取って訪れることをおすすめします。

2. 車で行く場合(釧路方面から)

  • ルート: 釧路市街地から国道391号線を北(弟子屈・標茶方面)へ約40分。
  • 目印: 国道沿いの「塘路駅」看板を曲がると、静かな森の中に可愛らしい建物が見えてきます。
  • 駐車場: お店の前、または周辺に駐車可能なスペースがあります。

釧路湿原・塘路で出会う「手作りクレヨン」の魅力

クレヨン工房トナカイの店内

遠方でなかなか行けないという方も、まずは公式サイトを覗いてみてください。画面越しからも、オーナーさんが大切にされている空気感や、色の物語が伝わってきます。

私にとっての「トナカイ」さんは、ただのお土産を買うためのお店ではなく、自然の営みと自分自身を繋ぎ直してくれる大切な場所です。釧路湿原の静かな空気と、そこから作り出される優しい色の世界。皆さんもいつか、自分だけの「パレット」を作りに訪れてみませんか?

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