【7月 礼文島】レブンアツモリソウ後の高山植物園を再訪!図鑑ではわからない花の魅力とお土産

保存されたレブンアツモリソウ ミュージアム
礼文島高山植物園園内

礼文島にある高山植物園。4月下旬に訪れた際は、土ばかりが目につく寂しい風景でしたが、今回7月に再訪してみると、そこには以前とはまるで違う、色とりどりの花々が咲き誇る美しい景色が広がっていました。

レブンアツモリソウの開花時期は過ぎていましたが、それでも十分に楽しめる高山植物の数々。今回は、そんな7月の礼文町高山植物園の魅力と、個人的な見どころをご紹介します。

レブンアツモリソウだけじゃない!7月の高山植物たち

礼文島高山植物園に咲く高山植物

レブンアツモリソウの開花時期は終わっていましたが、植物園のエントランスにあるガラスケースに咲いた姿で保存されていました。想像していたよりもかなり大きく、ピンポン玉より二回りほどある白い丸い形は、まるでふわふわ飛んでいく漫画の魂のよう。可憐なイメージとは違い、小さなオバケのように見えたのは私だけでしょうか。

しかし、時期がずれていても心配はいりません。植物園の中には、7月に見頃を迎えるチシマゲンゲレブンソウなど、愛らしい高山植物が咲き誇っています。季節ごとに異なる表情を見せてくれるのが、この場所の大きな魅力です。

図鑑を閉じて、目で確かめる!植物園ならではの楽しみ方

礼文島高山植物園に咲く高山植物

植物園の入り口には、それぞれの花を大きく写したパネルが飾られています。しかし、実際に目の前で見てみると、写真から想像していたよりもずっと小さな花が多いことに気づきます。

しゃがんで足元をのぞき込むと、立ったままでは気づかなかった小さな草花がひっそりと咲いていました。図鑑やパネルで見るよりも、実際に自分の目で確かめることで、葉の様子や大きさ、形がよくわかり、島内を散策する際の貴重な参考になります。例えば、レブンソウチシマゲンゲはとてもよく似ていて見分けがつきにくいのですが、実物を見てもやはり見分けるのは至難の業でした。このように、実際に目で見て、触れるように観察することで、図鑑ではわからない発見があるのも、この場所の醍醐味です。

天候に左右されない!雨の日でも楽しめる礼文島の観光スポット

礼文島高山植物園の園内

いくら「花の浮島」とはいえ、島に咲いている花は点在しており、すべてを見て回るのは困難です。特に天気が悪く島内のトレッキングコースを歩けない日でも、植物園に来ればその時に咲いている花をまとめて見ることができます。

礼文島高山植物園で現在咲いている花の情報
礼文島高山植物園の花マップ

今回はあいにくの霧で遠景は楽しめませんでしたが、晴れた日には雄大な利尻富士を望むことができ、花がない時期でも島の絶景を堪能できるのも、山頂にほど近いこの場所ならではの魅力です。

礼文島観光の思い出に!心惹かれるお土産と種

礼文島高山植物園の花の種

お土産コーナーも充実しています。礼文島に自生する植物をモチーフにしたピンバッジを販売する「礼文島リボンプロジェクト」は、生物多様性保護の活動を支援しており、収益は高山植物の保護活動に充てられます。可愛らしい花とリボンのデザインは、どれにしようか迷うほどです。

他にも、エゾカンゾウの入浴剤(一つ200円)はお手頃で、ちょっとしたお土産にぴったり。

さらに、植物園で採取された花の種を一人一つ持ち帰ることができます。壁には、発芽情報や全国各地で花が咲いたという報告が載った地図が貼られていて、この小さな植物園から広がる植物たちの様子を知ると、なんだか嬉しくなってしまいました。さっそく種を持ち帰りましたが、発芽まで約3年、発芽率は50%とのこと。気長に育ててみようと思います。

礼文町高山植物園へのアクセス

礼文島へは、まず稚内港からフェリー(ハートランドフェリー)を利用します。所要時間は約2時間です。

礼文島に到着したら、香深港(かふかこう)フェリーターミナルから、バスやタクシーを利用して植物園へ向かうのが一般的です。

住所:〒097-1111 北海道礼文郡礼文町船泊村ウヱントマリ

電話番号:0163-87-2941

駐車場:無料駐車場あり

ハートランドフェリー

宗谷バス

開園期間・入場料

礼文島高山植物園は、例年4月下旬から9月下旬にかけて開園しています。冬期間は休園となりますのでご注意ください。

開園期間:5月1日~9月30日

開園時間:9:00~17:00 (最終入園は16:30まで)

休園日:毎週日曜日(シーズン中は無休)

料金:大人310円 小人160円
※団体割引あり

※開園期間や営業時間は年によって前後する可能性があります。お出かけ前に、公式サイトなどで最新の情報をご確認いただくことをお勧めします。

まとめ

礼文島高山植物園のエントランス

「花の浮島」と呼ばれる礼文島の高山植物園は、天候や季節に左右されず、その時期に咲く高山植物を気軽に楽しめる貴重な施設です。館内には礼文島の自然や歴史がわかる資料もあり、小規模ながら見ごたえがありました。

今回ご紹介したように、レブンアツモリソウの時期が終わっていても、高山植物園にはたくさんの魅力が詰まっています。ぜひ、あなただけの美しい発見を探しに、一度訪れてみませんか?

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